ALCパネルとは

※ALCパネルって何?

ALCパネルは珪石、セメント、生石灰やアルミの粉末などを原料にして高温で焼き上げ圧力を変えて作られた気泡のある軽量コンクリート素材です。主に建築現場で他の材料と組み合わせることで室内の界壁として使用される建築資材です。ALCパネル内部に気泡があり音を吸収する特性があるため防音版として試用されることもある素材で何よりも軽いのが特徴です。

 

※ALCパネルの使い道

ALCパネルの使い道は耐火性能が高く、音を吸収する特性がありますので室内を隔てる際の壁として使用することができます。パネルという構造上シーリング材を塗布して引っ付ける方式となるためシーリング剤が定着する場所であればどこでも使用できるというメリットもあり、水を吸収するという特性も持っています。

 

※ALCパネルを使うメリット

ALCパネルを使用するメリットはコンクリートで壁を固めるよりも安く付くことです。また、軽く加工や施工がとてもしやすいため工事代金を浮かせることができるのもALCパネルを使うメリットになります。パネル自体に無数の穴が開いており空気が通過しますので夏場は涼しく、冬場は暖かいというメリットがあります。へーベル、クリオン、シポレックスの3社がALCパネルの有力な販売課支社であり、どの製品もJIS規格による品質検査を受けている商品ですので品質が安定しているのも魅力のひとつとなります。コンクリートなどと比べると職人さんが手作業で作る場合もあり、職人さんによってはコンクリートの出来もまちまちですが、こちらのALCパネルはへーベル、クリオン、シポレックスの3社については安定した品質が保証されています。

 

※ALCパネルのデメリット

ALCパネルは軽く、防音性、遮音性、断熱効果が高いと良いとこずくめですが、欠点もあります。それは、耐水性が無いことです。一般的なコンクリートですと厚みがあり中も空洞ではないため重さは増しますが、水がコンクリート内部に浸入することは稀です。ですが、ALCパネルは構造上、無数の穴が開いており、その穴から内部に水が入るため耐水性がありません。水が内部に浸入するということはそれだけ建物の外壁として使用すると他の素材を水で濡らして駄目にしてしまうため外装の素材として使用する際には他の素材との相性を考えて使用しないと木材などが他の材料ですとカビの発生の原因になることがあり注意が必要です。しかし、これについてはすでに解決策があり、ALCパネルの上に耐水性のある塗料を塗布することにより耐水性能を上げることができるのですが、やはり、塗料の耐水性に対しての寿命を考慮してもあまり長く使用できるものではないため、あくまでもお部屋の内装として使用するのが良いかと思われます。他のデメリットとなりますと、ALCパネルは内部は強度が高いのですが外側に関しては結合が弱いため衝撃に弱く、ひび割れを起こしやすいため注意が必要でありますが、こちらの問題に関しましても、塗料を使用して解決できるためそれほど問題にはならないかと思いますが一応、参考程度に記載をしておきます。

 

※外壁としてALCパネルを使用する際の注意事項

耐水性が低いということもあり、室内以外の場所でALCパネルを使用できないのかというと出来ないわけではありません。ですが注意事項が多いためあまり、外壁としては適していないということになります。まず、住居の外壁として使用する際、コーキング剤を使用してパネル同士がずれ落ちないように接着をしますが、この際、温度変化や湿度の関係でコーキング材にヒビが入ったり剥がれ落ちたりすることもあり、提起的なメンテナンスが必要になる外壁です。一応、ALCパネルの耐久性については50年間なのですが、これは雨風に当たらない場合で、雨に当たるとALCパネルは水分を吸収します。ALCパネルは日光が当たり暖かくなると水分は内部で蒸発して空域が膨張して破裂を起こします。そうなるとパネルは破裂してばらばらになったりひび割れを起こし、そこから内部に水が浸入してしまいます。このように水に弱いため、対策として塗料を塗布して耐水性を上げることによりALCパネルを水に濡れても大丈夫なようにしてから住居の外壁として使用する必要があるという話になります。

 

※ALCパネルの耐水性を上げる塗料の種類

ALCパネルの天敵は水ですので基本的には耐水性のある壁用の塗料を使用して耐水性能を上昇させる必要があります。代表的な耐水塗料としては水性シリコン製塗料、水性アクリル塗料、ウレタン塗料などがありますが、耐久性が高い塗料でメンテナンス時期を伸ばしたい場合についてはフッ素形の塗料を使用することで耐久性の向上と耐久期間の向上を伸ばすことが出来、メンテナンスの周期を長くすることも出来ます。特にフッ素やウレタンタイプの塗料には弾性タイプの塗料がああ利、こちらの塗料にすると衝撃に対しても強度が増すのでお勧めできる塗料です。とにかく、水に弱く衝撃にも弱いのですが、塗料を使用してその弱点を補うことで室内でも室外でも使用できるパネルとなります。